仮面ライダー響鬼 第3話

アクション少なかったけど、なぜか不満は少ないです。なんていうか、響鬼のアクションって、全体の中にちょっとしかなくて地味なんだけど、その地味ーなのがいいんだっていう系統かと。今回も一撃必殺の爪が素晴らしかったですね。一瞬で勝負ついちゃってますよ。仮面ライダーが(いまのところ)とにかく「強い!」っていうのも好き。あまり、ライダーがピンチのところってみたくないんですよ。とにかく強いのがヒーローだっていう考えがあるもので。

今回も登校シーンはミュージカル風でしたが、第1話のときと違って、深読みしたくなりました。あのミュージカル風のシーンは、明日夢の内面世界を現しているのではないかと。屋久島で響鬼と出逢った明日夢は、その出逢いの思い出に興奮していて、内面世界は思いきりはっちゃけている。ところが、学校にたどり着き、教室の扉を開け……みんなの注目を浴びてはっと我にかえる。「一人」の時間が終わるわけですね。明日夢の内面世界と現実とのギャップが見事に表現されているように思えて、不快感は感じませんでした。

明日夢は、かなり内向的な人間、なのでしょうか。クラスメートとの普通の会話にも何だか溶け込んでいない感じ。ひたすら内面世界におぼれる。屋上での会話、女子が大空に向かって「あたしたち受かるかしらー」と叫ぶシーン、なぜか自然にみることができました(笑)。おおげさな仕草してて、不自然といえば不自然なのに。受験生の心理って、ああいうものなんだと思うんですよね。わざと、現実にはありえないおおげさな行動をとらせることで、切実な心理を描写。うまい演出だと思いますよ。