仮面ライダー響鬼 第4話

普通に面白かったけど、今回のアクションはちょっと不満。すばしこく飛びまわりながら巨大な妖怪と闘う仮面ライダー、という状況設定はいいと思うんですが。もうちょっと暴れて欲しかったというか。太鼓を叩くシーンで妖怪が手足をバタつかせるのはよかったんですけど。

前回のアクションが「地味だけど光る」系だったのに比べると、今回のアクションはちょっと平凡な感じかなーと。太鼓を叩くこと自体は斬新なんですけどね。太鼓以外の部分に不満が。

今回、ついに「おやっさん」が登場。すごいですね。「和」を意識したおやっさん。見事なアレンジでした。「おやっさん」が出てきたという点、普通の仮面ライダーに近くなったといえますね。

しかし、この作品って、

鍛える

ということが裏テーマなのではないかと。何だかこの作品みていると、運動嫌いな自分も「ちょっと身体鍛えてみようかなー」という気分になるから不思議。

この作品にしばしば登場する「鍛える」という言葉は、もしかすると肉体だけではなく精神も「鍛える」ということも意味しているのではと、深読みしたくなります。何だか、「鍛える」ということに哲学的な意味合いが込められているようで、気になるんですよね。

響鬼の、「鍛えてます!」というセリフは、単なる受け狙いにしては、妙に心に残る。内向的な少年に対して「鍛える」ということをいうとき、何かメッセージのようなものを感じます。

そして今回、おやっさんが、追跡に疲れて息を切らしている少年たちに「鍛えてないなあ」というシーン。この作品をみている子供たちのみならず、オタク野郎の皆さんにも「鍛えないとダメだよ!」といっているように感じました。ジクジク悩んでいる奴らはまず自分を鍛えろと。お前ら脆弱なんだよと。やっぱり深読みでしょうか。

「鍛える」ということに、「道」のようなものを感じさせる仮面ライダー響鬼。とても気になります。