カンフーハッスル

お気に入り度★★★★☆

この映画、観たときは正直いって戸惑いました。

思いきり期待していた作品であり、実際に非常に面白い内容ではあったのですが、上映中「あれ?」と思うこともあり……。何だこれは? と。

帰宅後、パンフにあった大槻ケンヂの解説を読んで納得。やはり最後は違う世界にいっていたようです。私が予想していたのとは違う世界をみせられて驚いたというだけで、これはこれで傑作。というより、ただのバカ映画に終わらない奥深さをもっていたのだと感動。

早くも続編製作が決定したそうですが、何かと話題をふりまいてくれる点もこの映画の好きなところです。追いかけ甲斐がありますね。

技では、やはり如来神掌が好きですね。言葉の響きが好きだし、前半で伏線を張られてから、「いつあの技が出るんだろう」とドキドキしながら観ていたものです。

私の中ではいま、この映画の再検証が始まっています。私としては、最後の闘いが終わったときのあの言葉、あの瞬間に「違う世界」にいったと強く感じました。あの瞬間の不思議な感じは、なかなか忘れられないものです。相手を「倒す」というよりは「超越する」という世界ですね。本作についてはしばらくの間私の思考の課題になりそうです。