大人の心理学

マンガ 大人の心理学?絶対相手をトリコにする心理術

マンガ 大人の心理学?絶対相手をトリコにする心理術


著者は有料メルマガ1位の人らしいですが、私ははじめて知りました(^^;

こういう、科学的な見地から恋愛などの人間関係のこなし方を説く本って、とても「乾いた」感じになってしまう傾向があるように思うのですが、この本はそれほど「乾いた」感じはしないです。作者はユーモアたっぷりで、自分の主張したことをすぐにギャグにしてしまう。俺のいってることは決して絶対の真理ではないんだよ、という精神が背後にあるようで、その点に何だか安心させられます。

この本に書いてあることで特に印象に残ったのは、「上級編21」の「問題のない恋愛を送ろうとするな」という主張。その理由は「苦労をともにした方が絆も強くなる」というものでしたが。理由はともかく、「すべて用意されたリゾートでのツアー」より「予約など何もしていない、自由旅行」の方がいいんだという解答は自分の価値観にかなり触れるものがあり、心に残るものがありました。私は、周到に計画して遊びに行くよりも、突然思い立ってイケイケで進める方が好きなので(笑)、著者が言いたかったこととは違うかもしれないけれど、問題のない恋愛はやるな、っていう言葉にはすごく刺激されますね。自分の中のカオス的な部分を突かれたように思います。こういう風に個人的な感動をもてる点をみても、この本は「乾いた」内容ではないといえるように思います。作者個人の価値観が強く出ているからかもしれません。