裏モテの秘策

「裏モテ」の秘策―女のためなら手段選ばず!

「裏モテ」の秘策―女のためなら手段選ばず!

「もうね、どんなに外見にコンプレックスがあっても、デブならデブキャラ、ブサイクならブサイクキャラに徹していくべきなんです。デブハゲチビのイタリアオヤジがイイ女をゲットしているのを何回見てきたことか! どんな外見だって堂々と。これがイタリア式の真骨頂。ただ、キャラの中でもマジメキャラだけはNG。……」
(熊倉光)

「そのモテるモテないっていうことが、大事になり過ぎちゃってるんですよね。そんなの、ジャンケンが強いとかと一緒で、確率の問題だと思うんですよ。なのに日本では男も女も、モテが何か総合芸術のように崇められてるふしがありますよね。それにはすごい違和感はありますけど」
岩井志麻子

これ、面白い本ですよ。親しみやすいマンガ風のイラストが豊富に入っているので、家でごろごろしながら読んでいるととても楽しい。また、男性だけではなく、女性の意見もたくさん載っているのがポイント。インタビューされてる人たちはみな、あまりにも個性的ですね。そして、びっくりするのは、それぞれに独自の流儀があって、バリエーションに富んでいること。中には互いに対立する意見もあったり。同じモテでもここまで違うとは。

特に私の印象に残ったのは、冒頭で引用した二人の意見。お読みになればわかるとおり、この二人の意見はかぶってますよね。

以前から思っていたのですが、「モテる」というのは一種の幻想かなーと。というのも、女性にしても、男性にしても、「ジャンル」がありますよね。女性といってもいろいろだし、男性といってもいろいろ。それぞれ喜ぶポイント、異性に対してひかれるポイントがある。全ての女性にモテる男性なんていませんよね。あるジャンルの女性にモテる男性も、別のジャンルの女性には嫌われたりする。モテるモテないはまさに相対的な問題です。

私が大学時代から接しているオタクの人たちについても、「こいつらは一見するとモテなさそうだが、実は同ジャンル、つまりオタクの女性にはそうでもないようだ」と感じましたもの。ええ、そうですよ。オタクはオタクにひかれるんですよ。もしオタクなのにオタクにモテないなら、それはきっとその人のオタクレベルが低いからだと思います。オタクも、突き抜ければ、同じジャンルの人にきっと大モテになるはずです。

熊倉さんのいうとおり、デブならデブキャラ、ブサイクならブサイクキャラ、そしてオタクならオタクキャラにどこまでも徹していくこと。そうすれば、それぞれのジャンルの女性にモテるようになるでしょう。

そして、岩井さんも同様の発言。モテるモテないは確率の問題、日本ではモテるということが「総合芸術」のようになっている、という表現はさすが小説家、巧みですね。

さて、ここまで書いてきて思うことがひとつ。俺のジャンルって何だろう?(^^; アニメやゲームの話はよくするけど典型的な「オタク」からは外れる存在だし。あえていうなら創作の世界が俺のジャンルか。カラオケの世界もジャンルでしょうね。でも私、趣味というより性格傾向の一致する女性の方が仲良くなれる感じですよ。だから、ひきこもり属性、内向属性の人が俺のジャンルかなー。じゃあ「ひきこもりキャラ」に徹しようか、ってそれじゃ出逢いがなくなるような(^^;