ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌

ネタバレありです。


鬼太郎の実写版ですが、アニメ版との違和感は少なく、シリアスな描写・コミカルな描写がバランスよく盛りこまれていて、よくつくってあると感じました。
全体として暗い画面が多かったのが、雰囲気を出すのに効果をあげていると思います。
鬼太郎の、正義感あふれるけど過去の経歴等により気難しくなっている感じが、よく描かれてありましたね。
個人的には、「人を助けるのに理由なんていらないよな」と悟る辺りがリアルでしたね。
理由がどうのと、頭で考えるのではなく、人間本来の自然な感覚でいく話だというのが、何だか説得力があって。
猫娘のキャラクターは現代風でしたが、心理の動きが細かく描写されていて、いきいきとした仕上がりです。
ぬらりひょんの、威厳がありそうでないところにも、制作者側の複雑微妙なバランス感覚がうかがえます。
まあ、わりと面白かった感じですね。
最近の日本映画は面白いのが多いですよね。