Gag Bank vol.11

先輩が貸してくれた雑誌。読んだので一応書いておきます。

「クリエイターの素」と題した特集で、有名クリエイターの生い立ちだとか、子供時代・学生時代にハマったものだとかがインタビューされています。

  1. リリー・フランキー
  2. 小西康晴
  3. 三代目魚武濱田成夫
  4. 鴻上尚史
  5. しりあがり寿
  6. テリー・ジョンスン(湯村輝彦
  7. 高城剛
  8. 大田垣晴子
  9. 松浦雅子

以上が、「クリエイターの素」特集でインタビューされているクリエイターたち。

ほか、「美とは? センスとは? アートとは?」というテーマで、常磐響さんと塚本晋也さんのインタビューが掲載されていますが、これは本特集とは別ですね。

さて、表紙が折り返しのつくりになっていて、その折りをめくると、インタビューが掲載されている総勢10名のクリエイターたちの顔写真が掲載されています。

私は、クリエイターの顔写真って、そんなに気をつけてみたことがないんですね。で、今回この雑誌で、じろじろと各人の顔を眺めてみたんですが……。

何だか、ヒゲが目立つかなあ。

ヒゲ面じゃない人も半分くらいいますが(女の人もいるし)、全体としてヒゲを生やした男の人の率がわりと高めのように感じました。ファッションとしてヒゲをやってる人もいるし、無精髭の人もいますね。

だって、自分の周囲で、ヒゲを生やしてる人ってほとんどいないんですよ。職場にはまずいないし、プライベートの友人・知人にもヒゲは限られてますね。

だから、だいたい半分くらいがヒゲ生やしてるっていうのが私の中でちょっとびっくりでしたね。

あと、大半の人は、何だか気難しそうに私は感じましたね。コミュニケーション能力はもちろんあるだろうけど、あまり優しくないというか、外したこと言ったら怒り出しそうな感じがしますね。プライドもはっきりいって高そうだし。全員が全員そういう感じではないですけどね。

さて、雑誌の内容をみてみると……どれも普通のインタビューですね。あまりに普通すぎる内容のものもありましたが、まあこんなもんかな。クリエイターだからといって、めちゃめちゃ個性的な経歴持ってなきゃいけないというわけではないし。特に子供時代っていうのは、だいたいみんな普通ですよね。

そんな中で、この本ではじめてその存在を知った三代目魚武濱田成夫のインタビューには、ちょっと興味をひかれました。まあこの人も子供時代は普通な感じなんですが、虎が好きで、虎に関するもの、阪神タイガースタイガーマスクなどにハマッていったというところが、個人的に印象に残りましたね。

なんていうか、この濱田さんという人の、何かに対するハマり方というのが、ちょっとフェティシズムっていうか、じーっとそれをみていたがるっていうか、何ていえばいいのか……。理屈を越えた、ちょっとベターッとした感じのハマり方ですね。そのハマり方が自分と似てるので印象に残っちゃうんですよ。

虎のほかにも、いろいろハマりものはありますが、ゴジラキングギドラが好きだという話で、以下の内容がやっぱり印象に残りますね。

何かわからないですけど初めて見たとき、電気が走りましたね。金色やし、すげーカッコイイと思って。だから新しくなったゴジラっていうんですか? 平成ゴジラ? わからんけど、あれでもゴジラキングギドラやったら俺、劇場行きますね。まあストーリーどうでもええんですけど、一番前で観るんです。とにかくキングギドラをデカく観たいっていう。もちろん、普通の映画は前では観ないですよ。

この辺の、どうしてなのかわからないけどとにかくハマった。ストーリーはどうでもよくて、とにかく近くでじーっとみていたい! っていう感じがやっぱり気になるなー。個人的にフェティシズムとか興味あるからかな。

まあ、冷静に分析してみると、要するにそのものの「外観」にひかれてるんだ、っていうことがわかりますね。外観というか、外見というか、ビジュアルというか。目にうつる姿にひかれている。目にうつったとき身体にはしる快感にハマっている感じですね。そして、外観以外の要素はどうでもいいと感じてしまうところも特徴。

この、三代目魚武濱田成夫さんについては、一休が好きだというお話もあって、私も一休が好きなので共感したところがありますね。まあ一休については虎やキングギドラのように外観にのめりこんでいるというわけではないですけどね。

エッセイ系やインタビュー系の文章っていうのは、何ていうか、この人は自分に近いというときに面白いと感じているみたいですね、私は。ちょっとダメダメな感じ? それともこれが普通の読者なのか??