機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第9話

地球連合軍によってプラントに放たれた無数の核ミサイルが、プラント側の秘密兵器によって一網打尽に破壊される。ラクスの偽物が現れるが、その正体は謎……。

お話としては、謎の組織ロゴスなるものが登場し、ついに黒幕が出てきたという興奮があります。あの怪しい人たちは要するにブルーコスモスだと思っていたのですが、ロゴスとはいったい……?

終わり近くになってラクスの偽物が現れ、「アスラーン!」と駆け寄っていく引きも見事。いったいこいつは何なんだーと、とにかく謎でひっぱる。

物語の面白さの主要な要素のひとつに、「謎」というのがあると思うので……。読者が本当に気になる謎を出せば出すほど面白くなるとは思うけど、「謎」の答えをきちんと出していくのは大変です。

「謎」でひたすら楽しませてくれた作品として「仮面ライダーアギト」がありますが、アギトの謎の明かし方は不十分で、そのため終盤がいまいちという感想になってしまったものです。謎の処理がいまいちだったことが、途中まで本当に楽しんでいたアギトの作品全体としての評価を、私の中で低いものにさせてしまっています。

前作のSEEDにも「謎」があちこちに散りばめられていましたが、答えの示されない謎が目立ったように思います。特に、キラとカガリが兄妹だという点についてはどうなったんでしょうね。ちょっとひどいなと思うこともないではなかったのです。「種割れ」は何だろうという点も。

DESTINYもいろいろな謎でひっぱっていくのはいいけど、ちゃんと消化されないとやばいぞ、と不安に思う私でしたー。