物語 中国の歴史

物語 中国の歴史―文明史的序説 (中公新書)

物語 中国の歴史―文明史的序説 (中公新書)

急に中国史に興味がわいてきたので、中国史の本を重点的に読もうと思っています。この本は、新書1冊で中国史の概説を行おうとしたもの。清の滅亡まで駆け足で説明しています。

1冊に詰め込もうとしているので、省略されていることも多く、私も知っているエピソードのいくつかがカットされていたりします。駆け足ですが、がんばって説明しています。

五代十国のめまぐるしい変遷など、「いろいろあった」という表現には逃げず、できる限り詳しく説明している点には好感を持ちました。同時に、あまりにも変動に満ちた中国史の全体像に直面し、あらためて興味をかきたてられる思いです。

高校時代、世界史が大好きだったのですが、中国史はあまり好きではありませんでした。理由としては、難しい漢字で書かれた人名や用語を覚えるのがわずらわしかったこと、また、知識の量が膨大でこんなに覚えきれないと感じたこと、そして、あまりにも変動が激しいため全体を把握することに困難を覚えたこと、などがあります。

ですが、昔に比べると学力が上がってきたこともあり、いろいろなことをどんどん覚えていきたい! というわけで、情報量がとにかく多い中国史に魅力を感じたわけです。また、日本の歴史に比べると、やはり中国の歴史の方が面白いんですよね。スケールが大きくて、人物的にも超人的な人がたくさん出てくるし……。東洋の中心ということで、学ぶ意義も大きいと感じてますし。

ところで、中国史というと三国志を連想する人も多いと思いますが、私はあまり三国志には興味がないんです。いまだに読んだことがないし……。ですが中国史に興味がわいてきたので、三国志もそのうち読むかもしれません。