ウルトラマンネクサス 第13話
どうやらファウストはもう出てこないようです。前回のあれで消滅したということでしょうか。ファウスト編は終わったといえそうです。
で、第9〜12話ファウスト編全体の感想としては……。
うーん、率直にいうと、あまり面白くなかったような……。
第11話で突出したものをみせてくれましたが(演出がよかったからかな)、やはり全体としてファウスト編はちょっと辛いものがありましたね……。
一番痛いのは、全体として何をいいたいのかよくわからない点だと思います……。ファウストをとおして何をやりたかったのか。結局、姫矢の暗黒面がかたちになったものなのか何なのか、正体が曖昧にされています。おそらく制作者側には意図があったはずですが、わかりにくい……。むう。
さて、この第13話からはメフィスト編とでもいうべきものが始まるようです。溝呂木はもう人間ではないようです。ファウストよりも邪悪なメフィストという存在に変身するようです。
しかし、第13話においてはメフィストは登場しません……。かわりに、えんえんといろいろな設定が明かされていきます。
ついにビーストの正体について重要な事実が明らかにされました。もちろんビーストの正体が全てわかったわけではないですが、普通に「ああ、そういうものなんだ」とわりきれるようなことが明かされました。
しかしこのビーストの正体、という点については、もっと早い段階で明かされていてもよかったような気がします。ヒーローと闘う敵が何なのか、という点はある程度はっきりしていた方が面白いと思うので……。この時点でやっと敵の素性がある程度わかった、というのはちょっと疲れる感じです。
それでも、「M○○星雲」という言葉が出てきたときには、さすがにちょっと燃えました。「78星雲か!? 光の国か!?」と思わず身を乗り出してしまいましたが、実際にはM80星雲でしたね。……。
「来訪者」うんぬん、「メーテ」うんぬんについても気になるところです。第11話を始めとして、最近のネクサスはホラー色が強くなっていたのですが、この第13話でSFとしての側面が再び強くなってきたように思います。
わけのわからない言葉を突然持ち出してきて視聴者に「何だ?」と思わせる、こういうハッタリをきかせるやり方を嫌う人もいると思いますが、私は嫌いじゃないです。ネクサスの場合、一度提出した「謎」をちゃんと後で明かしてくれるような気がするので……。ファウストが何なのかはわからなかったけど。
いくつかの設定が明かされ、SFとしてのウルトラマンネクサス、やっと私の中で「お話が進んだ」といったところですね。
あと、最近、姫矢のことを好きになってきました。常に前向きでヒーローしていて、最後の救いのような感じがしますね。次回、姫矢と溝呂木が激突するようですが、これはちょっと楽しみ。姫矢は精神的な強さを確かに持った強いヒーローですが、溝呂木も悪役としては非常にインパクトがあると思ってます。個性の強い者同士の激突。個人的に好きな展開です……。