倉木麻衣のライブ!!

ETERNAL MOMENT ― MAI KURAKI & EXPERIENCE First Live Tour 2001 [DVD]

ETERNAL MOMENT ― MAI KURAKI & EXPERIENCE First Live Tour 2001 [DVD]


ポケモンのベスト主題歌DVDと一緒に買ったもの。これは中古で買ったのですが、約¥1,000で購入できました。人気アーティストなのに、何だか安いなあ……。まあ安く売ってるお店を探したというのもありますが。

でも実はポケモンよりこっちの方が内容はよかったという。

さて、B’zポルノグラフィティT.M.Revolutionと、男の歌ばかり聞いている私ですが。倉木麻衣は、私が聞いてる数少ない女性の歌手。といってもベスト盤のCDを聞いて好きになったんですけどね。

このDVDをみるまでは、あくまでも倉木麻衣の歌が、曲が好きだった。ハイセンスだが、何だか暗い感じがしないこともない歌が好きだった。音の響きを大切にしているように思うところも好きだった。だが正直いって、倉木麻衣本人にはあまり興味がなかった。

そんな私も、このDVDをみて倉木麻衣自身のキャラに何となくひかれるものを感じました。アマゾンのレビューをみると、倉木はCDはいいけどライブはいまいちだ、なんて書いてありましたよ。声量がないということらしい。このDVDに収録されているのは倉木の初期のライブらしいので、いまいちな点は大目にみることができると思います。

注目すべきは、倉木のキャラクター。「こんにちはー! みなさん今日は一緒に楽しみましょう〜」と言いながらステージに出てきて歌い始める。外見をじっくり眺めてみると、何だか内向的そうな感じもする。ちらちらと、観客の様子を気にしながら歌う倉木。盛り上がっているのかどうか気になるようだ。ひたすら歌うノリで、歌の合間のトークはあまりない感じ。

そして、終わりに。「それではみなさん、お気をつけてお帰りくださ〜い」というのを聞いて、思わず私は笑ってしまいました。

いい子だなと。

倉木のライブに行ったことのある知人が、「かわいらしいライブだった」といってたのを聞いたことがありますが、確かに、何だかかわいらしいライブ。観客は微熱な感じで、静かに倉木の歌を聞いている。ちらちらと盛り上がりを気にしながら歌う倉木。歌自体はもちろんうまい。声もいい。

しかし、ステージの後ろの方で踊っている女の人たちが、何だか虚しくみえるんですね。こじんまりした倉木のライブ全体の空気と、溶けあっていない。

何となく、B’zのライブと比較してみる。稲葉さんは、自分を大きくみせる術を心得ていた。倉木のノリはもちろん稲葉さんとは違う。観客の反応を気にしながら、ひたすら熱心に歌うのが倉木。前述したように、歌以外のトークはあまりない。

稲葉さんももちろん観客の反応を気にするけど、歌っている途中で思わず熱くなって観客のことなど忘れたかのように威勢よくシャウトすることが多い。もちろん全く計算していないわけではないが、稲葉さんは思わず熱くなって吠える。その吠える瞬間が、観客に最高の興奮をもたらす。

対して、倉木には観客を「忘れる」瞬間というのがないように思う。観客のことをずっと気にしているようにみえる。しかし、ひたすら熱心に歌う姿には何だか純粋なものを感じる。

一応私の日記に倉木麻衣のカテゴリーつくってみたけど……さあ、果たして倉木関係でどこまで語れるのか、自分は?