機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-

オススメ度：？？？？？（評価不能）

事件だ。事件が起こってしまった。ついにこの映画を観てしまった。もう何といったらいいのか。うーん。とりあえず最大級のショックでした。すごかったです。とにかく濃密な内容、テンション高すぎる急展開、人が死んで死んで宇宙に火花が散るMS同士の戦闘、ひさびさにみたニュータイプたち、何もかもがすごすぎました。ひさしぶりに、分析したくない、あれこれとケチをつけたくない映画に出逢ったという気がします。もう、いまの私には評価不能です、この映画。個人的に、面白い・面白くないというレベルを突き抜けてしまいました。

テレビ版と基本的には変わらないかと思いきや、いろいろな違いが積み重なって、結果としてテレビ版とは大きく違う内容になっていると思います。すごいのは、テレビ版の名シーン・名セリフの多くが全く違うものに変わっていて、しかもそれはそれであらたな名シーン・名セリフに変わっているということです。ありえないですよ、こういうことは。まさに新訳のZガンダム。テレビ版を知らずにいきなりこの映画をみた人は何を感じたでしょう？

カミーユは見事に、いまどきのキレやすい若者を象徴するかのように描かれていました。特に序盤の、MSに乗って士官の一人を追いまわすシーンのカミーユはちょっと怖かったです。ある意味、記号にされているような気もします。

この映画のクワトロは相当なタフガイ、疲れも迷いも知らぬスーパーソルジャーのようです。輸送機の特攻でアッシマーを倒すアムロはまさに英雄。ニュータイプは相変わらず超能力者で、それはないだろう的な特典を発揮しています。普通の人は絶対こういうのには勝てないだろ。でも、ニュータイプは好きなんです。

続編もみるしかないですよ。三部作、全部みたいです。お、俺は、最高にこの映画が面白かった！　あのZが純粋に面白い映画になってしまうとは思いませんでした。これがZなのか。すごいですよ、富野監督は。素晴らしい！　あっ、もちろんテレビ版も好きですよ（＾＾；

次回、「恋人たち」について。「どうせほとんど死ぬんだろう」と思ってしまいました。ええ、恋人たちと銘うって、ロマンス描きまくって、結局死ぬんですよ、男も女も。それがガンダムなんですよ、Zなんですよ。でも、みたくなるから不思議ですね。