結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問

結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問

結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問

夫のダンカンに結婚を申し込まれたそのとき、私は即座に彼と別れようとしました。

装丁がよい感じ。手触りが癒しで。そして、上に引用した冒頭の文章がめちゃくちゃインパクトあります。小説みたいですね、この書き出しが。「つかみはOK」というやつですね。

結局著者は結婚するのですが(夫のダンカンがとにかく偉い!)、そのとき実際に夫にしたという100の質問をもとにこの本は書かれたのだと思います。

ハード・クエスチョンということで、答えるのにとても時間のかかる質問も中にはあるようで。「年間所得の最高目標額はいくらですか?」ってそれ、結婚の質問かよ。生活できるだけの収入を旦那が稼いでいればそれでいいのでは、と思ってしまいました。アメリカ人はすごいですね。

そう、この本はアメリカ人の書いたものを翻訳したもの。だから、日本人が読むとちょっと感覚のずれも感じるかもしれません。ただ、こういうことを確認していくといいよ、というイメージを学べればよいのではないかと。

実は私個人も、この本にはちょっと疑問だったりします。やっぱり外国人が書いてるからかなー。すごくドライな感じもするんですけど。

だが、この本の著者は実際に結婚していて、結婚にふみきるまで相当悩み、彼氏と話し合ったという実績があります。この本の価値はそこにあるかな。実際に結婚したときの体験がもとになっているから、リアリティがあるというか、信憑性がある。ダンカンが著者を説得するくだりは実にかっこよかったです。

仕事が好きで、自由に生きたくて、なかなか結婚に踏みきれない女性を最後に救うのは、ほかならぬ、相手の男性のつきぬけた力量なのですね。力量のある男性が気のきいたことをやってくれて、それで彼女は結婚できた。いや、素晴らしい。その後二人が離婚してしまったらショックですが(汗)、いまのところそうなっていないようです。だからこの本はやっぱり信じられる。