ふたりはプリキュア Splash Star 第2話

やっぱり記号化されてるなー。限りなく記号化された世界だと感じる。サキ、マイともに「プリキュアに変身する対照的な二人の女の子」としてしか描かれてないよなー。たとえば、サキの描写は多いけれど、結局「プリキュアに変身するのは片方が活発な子でもう片方が静かな子で、活発な方がサキなんだよ」という以上の描写がない。

サキは中学生らしいけど、その年頃ならいろいろ悩みもあるはずで、でもその悩みは現段階では描かれない。なぜか? プリキュアの設定を紹介していく現段階のストーリーの流れでは不要だから。サキはあくまでも「プリキュアに変身する、片方の活発な子」なのだ。

マイも、いろいろこれまでの生活がどんなものだったか伝わりそうな素振りはみせるけど、思わせぶりな素振りでしかないように感じる。要するにマイは「プリキュアに変身する、片方の静かな子」というのが伝わればいいだろうということだよなー。

第1、2話の時点ではまず設定を説明していくのが重要だろうという見方もあるだろうけど、私はむしろ最初の時点で主人公の二人のいろいろな内面をしっかり描いていくことが大事だと思うんですよね。そうしないと二人が生きた人間にならず、記号になってしまう。設定の説明、っていうのは本当に簡単にすませちゃえばいいわけで。

大丈夫かな、プリキュア。主題歌もちょっと微妙だぞ。本作でシリーズ終了になったらちょっと残念だぞ〜。