ふたりはプリキュア Splash Star 第5話

冒頭からいきなり「憧れのお兄さん」に遭遇してハァ〜となってたら遅刻確定のサキがいい感じ。やっと、サキが記号でなくなってきました。そして、学園ものの側面が強いですね、今回は。

ケンタが「遅刻したらちっこくなった!」というダジャレを言った瞬間の、あの微妙な間が実に見事! 十分笑えます。ケンタは何ともいえないハイテンションな男子中学生で、サキの家(パン屋)でパンを注文してサキの妹に持ってこさせながら、寝ているネコをネコジャラシで起こそうとする(笑)、その独創的な言動はなかなか新鮮でした。

しかし、サキの「憧れのお兄さん」が、友人であるマイの兄(あの変わり者の・笑)だったという展開がまた、何ともいえない。さらに、マイの兄にほめられたサキが顔を赤らめ、照れ隠しにハイテンションな言動を始めるところが、すごくリアルな描写でした。今回のサキはひと味違うぜ!(笑)

サキが「憧れのお兄さん」にほめられ顔を赤らめたりしてるのをケンタが脇から面白くなさそうにみてる、というのはあまりにもお約束な展開。こういうところは普通のアニメだな〜。いや、普通のアニメですけどね、これ。でも、ケンタと喧嘩したサキがあっさり仲直りする辺りは、ちょっとサキがさわやかすぎて、かえって中身がないようにも思えてくる。個人的に「さわやか」というのがあまり好きじゃないせいでしょうか。

今回はアクションシーンがいつになく丁寧に描かれていて、なかなか楽しかったです。ツルクサのようなものに身体を拘束されたサキが力を振り絞って縛めを破るシーンは、ただそれだけなのになぜか迫力がありました。ほかにもサキの力がアップしている描写があり、ヒーローものが好きな私には興味深かったです。

学園ものとか、ラブコメとかにはそんなに興味があるわけじゃないので、ヒーローものとしてのプリキュアに今後も注目していきたいです。